2017.7.20

小さい頃から、「文章を書くのが上手だね」と言われてきた。

思い出せば、それは7歳のころ。
「説明をするんじゃなくて、自分の思ったことを思いっきり書くんだよ」
と言われて、生まれて初めて思いっきり自分が思ったことを書いた読書感想文。
びっくりするほど高い評価をもらって、それ以後、
文章を書くこと以上の評価を別のところで受けたことがなかった。

思春期の頃は、自分や他人を傷つけたいエネルギーや、
外の世界に反応して起きてしまう自分のどうしようもない波を、
ひたすらノートにぶつけ続けた。
ボールペンとノートがなければ生きていけなかった。

高校生になっても、大学生になっても、社会人になっても、
ボールペンとノートは常に持って歩いていた。

じぇいちゃんと婚約してから、あまりノートを持ち歩かなくなったことから考えて、
多分あのノート達はわたしの精神安定剤だったんだろう。

結婚して、新しい春が来て、
新しい仕事を始めて、
そしてはじめて、文章を書こう、と思った。

今まで、別に文章を書くことが好きなわけではない、と思っていた。
それは「得意なこと」であって、「すきなこと」ではない、と。
今も好きになったのかと言われれば、別にそうでもないけど、
たぶん
だれかとつながってみたい、と思ったんだと思う。

誰かの顔を見てしまえば、わたしはその顔に合わせて自分を変えてしまうから
ひとりで文章を打つことが、自分のまま誰かとつながる早道のような気がして。

30歳になるまでの、あとすこしのじかんのこと
20歳からここまでの時間のこと
あの場所へ行く前のこと
イエスさまとのこと 教会のこと
じぇいちゃんとのこと
たいせつなひとたちとのこと

「説明をするんじゃなくて、自分の思ったことを思いっきり書くんだよ」

ちょっとずつのかけらがあつまって
なんだか平安な歩みになっていけばいいなと
変わらず思っています。

2017.7.20 kayo

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